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ラベルダ 750SF 1971年式
車検 2027年4月 走行 10,500km (実走行) 備考 スミスメーター/希少車
長さ 215cm 68cm 高さ 104cm 重量 220kg 排気量 743.92cc
取材日2026年7月17日


■ラベルダ 750SFについて
ラベルダは1873年、ピエトロ・ラベルダによってイタリアで創業されました。
当初は農業機械や農業用エンジンを製造するメーカーでしたが、1949年から本格的にオートバイの生産を開始します。

当時のイタリアでは、小排気量車によるロードレースが盛んに開催され、「ミラノ・タラント」や「モト・ジーロ・ディタリア」といった一般公道を使用した長距離レースが人気を集めていました。
ラベルダはこれらのレースへ積極的に参戦し、多くのメーカーと競い合う中で、優れた性能と高い耐久性を証明します。その堅牢な造りから「イタリアのBMW」と称され、多くのオートバイファンから高い評価を得ました。

1960年代に入ると、ヨーロッパ経済の停滞や交通安全への意識の高まりを背景に、若者のオートバイ離れが進み始めます。
同じ頃、安価で購入できるフィアット500(チンクエチェント)が爆発的な人気となり、それまで四輪車を所有することが難しかった若者たちが自動車へと目を向けるようになりました。
こうした市場の変化を受け、ラベルダは小排気量車中心のラインナップから、大排気量スポーツモデルへと方向転換を図ります。

その代表作が、1968年に登場した650ccツインをベースに開発され、1970年に発売された750SFです。
「SF」はイタリア語のSuper Freni(スーパー・フレーニ)の略で、「強化ブレーキ」を意味します。
その名のとおり、新設計フレームと強力なツインリーディングシュー・フロントブレーキを採用し、従来モデルから制動性能と操縦安定性を大きく向上させました。

750シリーズは、
・750SF(1970年)
・750SFC(1971年)
・750SF1(1973年)
・750SF2(1975年)
・750SF3(1976年)
へと発展し、シリーズ全体で約18,000台が生産されました。特に英国市場で高い人気を博し、多くの車両が輸出されています。

また、レース仕様車である750SFC(Super Freni Competizione)は世界耐久レースで数々の好成績を収め、ラベルダの名を世界中に広める存在となりました。

しかし1970年代後半以降、日本メーカーの高性能かつ低価格なオートバイが世界市場を席巻すると、ラベルダは厳しい経営状況に追い込まれ、1986年に長い歴史へ一度幕を下ろします。

その後、1993年に「モト・ラベルダ」としてブランドが再建され、2000年にはモト・グッツィとともにアプリリアグループの傘下に入りました。
さらにアプリリアがピアッジオグループに買収されたことでブランドも同グループへ統合され、現在もラベルダはイタリアを代表する伝説的モーターサイクルブランドとして、多くの愛好家に語り継がれています。


■オーナーズヒストリー
2014に友人から購入してイタリア系バイクのツーリングに使用してます。
SFCは何台か見たことありますが他のSFは見たことがありません。

この車両の魅力の1つがスミスメーターが着装されていることです。
このメーターは入手が難しく、海外のLAVERDAパーツショップでも自分のスミスと交換でなければ売ってくれません。

チェンジやブレーキ等慣れが必要ですが、360°クランクの発進のパンチ力は癖になります。
最近、配線やキャブ、インマニ交換など細かい整備を行い絶好調になりました。

ただし、セルのスタータークラッチが常時OIL潤滑されていないのでダメージを受けやすく、そうなるとEg始動の際セルが空回りしてしまいます。
年に数回スポイト等でEg OILを注入する必要があります。


■機関
燃料コックをON、チョークを引き、イグニッションONでセルスターターを回すと一発で始動しました。
360°クランクならではの鼓動感と、ラベルダらしい乾いたメカニカルノイズが印象的です。

当日は豪雨のためガレージ内での撮影となりましたが、アイドリングは安定しており、白煙や異音も確認されませんでした。

ただ右側フィンに欠けがありますが、画像にもある通り、ヘッド、カム、バルブ、ロッカーアームが有りますので、シム調整など必要の時に交換してください。


■ギアシフト
右側がギアチェンジ、左側がブレーキになります。
ギアチェンジは、ワンダウン、フォーアップの5速になり、クラッチ操作は、プッシュロッドの為、やや重いです。


■電装系
電装系については、本来ポイント式ですが、デジタル点火システムに換装してあります。
ポイント調整不要でフリーメンテですので旧車初心者でも点火時期を気にすることなく安心してお乗りいただけます。

ヘッドライトスイッチが故障しており、左のメーターカバーに付いております。
左サイドケース内にヒューズボックスがありますが、現行のヒューズに換装しており、メンテナンスは容易です。


■燃料供給装置
キャブレターについては、イタリア車定番のデロルトショートファンネル、PHF36パイが2機ついております。
アクセルで加速ポンプを稼働すればパンチのあるふけ上がりも実現できます。


■外装
タンクエンブレムは、ラベルダのトリコロールビス止めで、ラベルダイエローは、色は鮮やかです。
デント、スクラッチなど無く、イタリア車定番タンクキャップとともに収まっております。
画像にも有りますが、カタログのタンクと形状が違い女性が手をかけているところや、タンクニーパッドは無く、個体の方がスマートに見えます。


■下回り
フロントはチェリアーニ、タイヤは旧車定番のダンロップTT100です。
ドラムブレーキライニングは問題なく入手できるそうです。
ツインショックはリプレイス品


■メーター周り
スピード、タコメーターともスミスでメートル表示です。
ラベルダのマークがあるスピードメーターとタコメーターは、高額なレアパーツです。
スピードメーターの走行距離は現在10,500キロ実走行です。
コンデション維持の為、多少増えます。


■その他
車載工具は無し。ETCは無し。


■取材後記
今回取材させていただいたオーナーは、私が参加しているイタリア車ツーリング仲間のお一人です。
ガレージにはラベルダをはじめ、数多くのクラシックバイクや名車が並び、まさにエンスージアストと呼ぶにふさわしい方です。

当日はあいにくの豪雨となり、屋外での撮影は叶いませんでしたが、ガレージ内でじっくりと撮影・取材を行うことができました。

ガレージ整理の一環として、このたび「バイクの杜」への掲載となりました。希少な750SFをお探しの方には、ぜひご注目いただきたい一台です。


■Dimension
・燃料タンク 約22 L
・前輪タイヤサイズ 3.50/18 WM3-18
・後輪タイヤ 4.0/18 BORRANI WM 3-18
・エンジン 空冷OHC並列2気筒パラレルツイン
・ボアストローク/80ボア74ストローク
・排気量 743.92cc
・圧縮比 1:8.9
・最高出力 60ps/6900rpm
・キャブレター型式/デロルトPHF36
・始動方法/セル,キック併用
・ブレーキ形式/ワイヤー式 前 ドラム後/ドラム
・懸架方式 /サスペンション/テレスコピックフォーク リアスイングアーム 2本ツインショック
・ホイール/スポークBORANI H型断面リム
・ミッション/ マニュアル5速
・修復歴/無し
・塗装歴/2019にタンク・サイドカバーをオレンジに塗装
・オーナー歴/ 4 人


車両は東京都にあります。
個人所有のため、消費税はかかりません。
ただし、月割りの自動車税のご負担をお願いいたします。

以上の記載内容は、オーナー様のコメントと過去の雑誌の記述を参考に、エンスーの杜の担当者がオーナー様立ち会いのもと、1時間程度の取材を行い、目視をもとに作成したものです。

現車はすでに製造から約 55年もの歳月が経過しようとしており、当時の状態を確実に把握することは困難です。

オーナーチェンジの経歴もあり、記述の信憑性が不十分な場合もあります。
万が一、現車が記事の表記と相違している場合は、現況を優先とさせていただきます。

また、ご質問に対しては、すべてにお答えできない可能性があります。
購入を希望される方は必ず実車を確認し、ご自身の目で見て納得のいくご判断をした上でのご購入をお願いいたします。

この車両に対する現車確認のお申し込みは、ページ下部のメールアドレス宛にご連絡をいただき、折り返し現車確認申込書を添付して送付いたします。
その後、オーナーと日程の調整をさせていただきます。

222万円
画像クリックで拡大出来ます


この車両のお問い合わせは

バイクの杜 山梨
TEL/090-3095-6964(シムラ)

またはEメール↓にて
エンスーの杜車両問い合わせ
relo@hyper.ocn.ne.jp

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