〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆ビモータについて
―――――――――
ビモータは、イタリアのバイクメーカーです。
主に大手メーカーのエンジンを自社製のフレームに搭載するという方法で製作したオートバイを発売しています。

ビモータの製作する車種の名前は、原則的に2文字のアルファベットとそれに続く数字から構成されます。最初のアルファベットがどのメーカーのエンジンを使ったかを表し、次にビモータを表すBの文字が続き、それに続く数字がそのメーカーのエンジンを使って作られた車種の何番目かを表します。

HBはホンダ製エンジンを搭載
DBはドゥカティ製エンジンを搭載
SBはスズキ製エンジンを搭載
YBはヤマハ製エンジンを搭載
KBはカワサキ製エンジンを搭載
といった具合です。

ビモータのフレームは市販バイクだけではなく、レースチームのフレームとしても人気を博していました。1980年にはヤマハ市販レーサーTZ350のエンジンを搭載したYB3が世界GPの350ccクラスで優勝しています。
その後もレースに参戦して好成績を残しています。

オールドビモータの真骨頂は、1985年ごろまで複雑で美しいパイプフレームモデルにあります。
その時代の鋼管パイプフレームモデルは、美しい溶接で構成された複雑で芸術的な高剛性トラスフレームが特徴です。

ビモータ社は、現在はカワサキモータースがビモータとの合弁会社を設立し、ビモータ向けに専用開発したエンジンを供給し、バイク本体の開発から販売までを引き受けています。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆ご紹介するバイクについて
―――――――――――――
今回ご紹介するバイクはビモータKb1です。

ビモータKb1 は、カワサキのZ1やZ1RやZ1000のエンジンを独創的なパイプフレームに搭載したモデルです。機能美があふれ、多くのファンを魅了したモデルです。今も世界中にKb1のファンがいます。

1977年にミラノショーで発表、1978年〜1982年の間に827台が生産されたビモータを代表するモデルです。
日本国内には、10台以上はあると思われます。（オーナーさんのお話）

Kb1は、全てのモデルがFRP製のフルカウルです。
ヘッドライト下の形状の違いで、前期型と中期型のいわゆるアゴだしカウルと、後期型のデコだしカウルがあります。
今回ご紹介のKb1はもっとも人気の高い中期型です。
さらに、その中期型カウルを整備性の向上のために2分割仕様にしてあります。
ハーフカウル仕様での走行も可能です。
また、シングルシートカバーを外してタンデム仕様にすることも可能でした。このKb1は、その珍しいタンデムシートも付属します。
初期モデルにはカンパニョーロ社製の星型キャストホイールが装備されていました。
このKb1にも、その星型カンパニョーロホイールのレストア済み美品が前後付属します。
現在は、当事物の貴重なPVMホイールが装着されています。

フレーム番号006＊＊
エンジン番号KZT00AE 0565＊＊

オーナーさんは2011年に現地タイトル付きの国内未登録車両を知り合いから購入します。
ビモータKb1の購入の動機は高校時代から憧れのバイク、いつかはと思っていたバイクとお聞きしました。

手に入れてすぐにフルレストアを実施します。
フルレストアに2年以上を費やしました。

このバイクの仕様、整備についてオーナーさんからお聞きしましたので以下に記します。
◆タイヤサイズ
・Fタイヤ　100/90-18
・Rタイヤ　140/70-18
・ダンロップ　アローマックスGT601
交換してから、ほとんど乗っていません。
◆ホイール
・PVMホイール（当時物、シャンパンゴールド塗装）
◆リアホイールのハブダンパー（7個）
・外径30mm
・内側の金属カラー外径14mm
・穴径8mm
・厚さ(金属カラー部) 11.4mm
◆ホイールベアリング
・全て新品交換
◆フルカウル
・あごだしカウル
・整備性向上とアンダーカウルレスでの乗車のために、特別に2分割カウルにしてクイックファスナーで簡単に装着や脱着可能です。
・塗装
◆フレーム
・塗装ははじめからきれいでしたので、あえて当事物のオリジナル塗装のままです。
◆スクリーン
・アクアポイント製の特注新品装着（予備1セットあり）
オリジナルから型取りしてワンオフしました。
◆エンジン（カワサキZ1000）
・フルオーバーホイール（腰下まで）
・黒色塗装
◆ブレーキマスターシリンダー
・ブレンボラジアルポンプ
◆リアスプロケット
・特注リアスプロケット37T
・厚さ11mm
◆クラッチ
・PAMSのコンバージョンキット、カワサキの空冷J系のクラッチ1式を組込みました。
◆シート
・シングルタイプ、シート屋さんで張り替えました。
◆燃料タンク
・ドイツ仕様の貴重なアルミタンク内蔵タイプです。
◆バッテリー
・ショウライバッテリー（カウルの右側に1個）
◆点火系
・PAMS製ウオタニSP�Uの点火ユニット新品装着
ユニットはカウルの左側のポケットに装着しました。
◆充電系
・PAMS製レギュレーター新品装着
◆ブレーキ
・全てOH
・ブレーキキャリパーをゴールド塗装
・特注ステンレスメッシュホース
◆電気配線
・メインハーネス新品交換
◆フロントフォーク
・マルゾッキ製
・オーバーホール
◆リヤショック
・ビチューボ製
・分解OH
・メンテナンス用バルブを特別に装着しました。
◆ハンドルスイッチ
・左右新品交換
・左側スイッチはPMC製でプッシュキャンセラー付きです。
・右側スイッチは貴重な当時物オリジナル新品です。
◆キャブレター
・ミクニTMR36キャブレターを装置しました。
・スピゴットSR500使用
◆パワーフィルター
・K&N製Φ50
◆エキゾーストマフラー
・NGCマフラー
※過去にあのヨシムラで空冷エンジンの集合マフラーを作成していた方が創業したNGCジャパン製です。
その方に、特別にワンオフでマフラーを作成していただきました。
現在のNGCはマフラー製作をやめてしまったので、幻の貴重な高性能マフラーです。
・ビモータKb1のオリジナルマフラーもあります。（Kb1の刻印付き、テルミニォーニ製と言われています）
◆ライト類
・全てLEDに交換済みです。ヘッドライトも車検対応のLEDですごく明るいです。
◆メーター
・両方ともカワサキオリジナルの当時物の日本電装製です。
・スピードメーターはOHしたリビルト品です。
・走行距離はフルレストア時からの距離を表示しています。
◆フロントフェンダー
・オリジナル新品があります。
◆メッキパーツ類
・全て再メッキ
◆アルミパーツ
・全てウエットブラスト

希少なストックパーツ、小物のパーツなど、沢山ありますので付けて頂けるそうです。
以下に一部を紹介します。
◆ストックパーツ
・オリジナルホイールの星形カンパニョーロホイール前後2本が大切に保管してあります。
ホイールは、ドイツから良品を輸入してレストアしてシャンパンゴールドに塗装しました。
ハブ部分はアルミ削り出し特注品で、すぐに装着可能です。
レストア後はなんと未使用品です。
その他に、
・オリジナルフロントフェンダー（新品）
※取付け用の新品アルミ製ステーも付属します。
・純正タンデムシート（希少）
・タンクキャッチタンク（オリジナル、貴重）
・予備ウインカー（4個）
・アクリポイント製新品スクリーン（1個）
・特注スペアキー　合計3個

フルレストアをして14年間大切に維持してきました。
エンジンオーバーホール後の走行距離はいまだ3,975kmです。
他にもオートバイがあり、全部に乗れないために車検は1年前の昨年7月までありました。
車検はすぐに取得可能で、特に問題なく乗れると思います。
エンジンもいつでもすぐにかかります。

大切に乗られてきましたが年齢的なこともあり、手放す決意をされ、バイクの杜への掲載依頼となりました。
大切にして頂ける方を希望します。
ぜひ、現車のご確認をしていただきたいです。
ご連絡お待ちしております。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆お問い合わせに際して
―――――――――――
このページのバイクは個人売買の情報サイト「バイクの杜」に掲載されたものです。
バイクの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載バイクは個人所有の物で、オーナーさんの依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
記事内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で、オーナーさんのコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てバイクの杜で裏づけを取ったものではありません。
状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おきください。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡ください。

車両は愛知県にあります。
個人売買の為、消費税はかかりません。