●ご紹介するバイクについて

ビモータ　テージ　1D（Bimota Tesi 1D）
ビモータは歴史あるイタリアの高級二輪車の一つで
斬新なデザインやシャーシ設計と手組みよる少量生産の名門ブランド。

最近では2019年にKawasakiとの提携を結び「テージH2」や「KB4」など
続々と新モデルを発表を始め話題となりました。

またビモータといえば独特な足回りを持つ「テージ」シリーズが有名です。
一般的な二輪車についているフロントフォークが存在せず、「ハブセンターステアリングシステム」という
特殊な機構を備えたバイクで、フロント・リア共にスイングアーム形状をしているのが特徴です。
ブレーキングをした際にノーズダイブの挙動がなく、地面に吸い付くように走るそうです。

今回ご紹介するのはその「テージ」シリーズの初代モデル、「テージ1D」です。
テージ1Dは90年の初期型「1D」から以降「1D SR」や「1D ES」など様々な改良を受け94年で生産終了。
その中でも90年〜91年の間に127台生産された初期型モデル「テージ1D」が今回の車両になります。

※本車両は書類上は92年登録とありますが、型式や仕様から間違いなく初期型なので
　新車時にしばらく在庫として未登録でショップへあった可能性があるとのこと。

初期型のみエンジンはドゥカティ初の水冷エンジン851のエンジン、サスペンションはマルゾッキ製なのが特徴です。
FRP製カウル、前後マルケジーニ製3本フォークホイール、油圧クラッチとブレンボ製ブレーキや樹脂ガソリンタンク等々
当時の最高峰の装備です。フレームプレートから87/127台目と思われます。

現オーナーは70〜80年代のドゥカティやビモータ等々イタリアのバイクを数多く所有されており、
このテージ1Dもコレクションとして購入。現オーナーで3オーナー目になります。
購入後、一度も走行はしたことがなく完全にコレクションとして所有・保管されていたとのことです。
長期保管車ですが機関維持として必ず2週間に１度はガレージ外で暖機運転をしていたため、実動車になります。

※実動車ですが保管期間が長期となるため実際に走行するのはタイヤやブレーキ等の一通りの整備が必要です。

カスタム箇所はなくオリジナルの状態です。
若干の傷や割れ、欠けがありますが、カウルはオーナー様が１８万円ほどかけて
更に程度が良いものへ交換済みとのこと（前カウルは前オーナーが加工を一部していたため）
色褪せや大きな破損もなく、とても良い状態のように感じました。

そのほか現在確認できている不具合箇所があります。
・メーターユニットを修理したがタコメーター、スピードメーター共に動かず
・ウインカーが点灯しない（スイッチを入れるとリレーがジジジ・・・と鳴るためリレーかも？とのこと）
・前述の一部カウルへ小さな傷や割れ、欠け（写真参照）

生産台数が極端に少ない車両の為、現オーナーも惜しい気持ちもあるが
この車両をこのまま眠らせておくよりも探している方、大切に所有してくださる方に委ねたいとのことでした。

仕様
エンジン　　　　　水冷4ストローク90°L型2気筒
バルブ機構　　　　DOHC 4バルブ×2
排気量　　　　　　851cc
内径×行程　　　　92×62ｍｍ
最高出力　　　　　103.4ps/9500rom
最大トルク　　　　8.5kg・m／8500rpm
点火方式　　　　　電子制御トランジスタ
インジェクション　ウェーバー／マレリ
全長　　　　　　　2090mm
全幅　　　　　　　700mm
全高　　　　　　　1140mm
軸間距離　　　　　1410mm
シート高　　　　　785mm
乾燥重量　　　　　188kg
新車販売価格　　　￥4,480,000

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記事内容は担当者がオーナー様にインタビューし、その内容と併せ外観、その他の印象を基に主観で書いている事をご了承ください。
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