MVアグスタは1977年にオートバイの製造をやめて、そのブランドは惜しまれながら消滅してしまいました。しかし、その後カジバのクラウディオ・カステリオーニにより1992年に「MVアグスタ」のブランドが復活。
F4 “Serie Oro”(1999年)
1997年のミラノショーで『F4』のプロトタイプがお披露目され、奇才マッシモ・タンブリーニが設計したF4は1999年に「F4 Serie Oro(セリエオーロ)」という名前でオールドライカーボンの外装に砂型鋳造クランクケース、マグネシウム鋳造サブフレーム、スイングアーム、ホイール他多くのスペシャルパーツを備え、世界限定300台日本国内限定 25台の限定車として発売されました。
F4 (2000年~2004年)
“セリエ・オーロ”のマグとCFRPを、アルミとABS樹脂に置き換えた“F4”の標準仕様。
2001 年よりラジエターが上下2枚になる。“EVO 1”、“EVO 2”と呼ぶモデルは無いが、年次にかかわらず内部や概観仕上げ等が改良されていた。
2003年には“EVO 3”とシートカウルに書かれたハイチューンエンジン搭載車が発売。
[現車について]
現車は2003年式“EVO 3”です。オーナー様が知人の方から2016年10月に走行4500kmで購入しました。 多忙のため購入してから500km程度しか走行しておりません。
前オーナーも含め、購入時から屋内保管、事故歴・修復歴は無いとのお話です。 2019年5月に車検を継続しております。現状で不具合は見られない車両ですので、このまま乗り出すことが可能です。
現車は、基本的にはカスタム等の手は加えられておりません。唯一、ヘッドライトのLoビームのみHIDバルブに変更されております。
[整備内容]
老舗のオートバイ店にて整備点検を行っております。(記録簿あり) 2019年5月に13万円ほどかけて純正オルタネーター交換 2020年4月にバッテリーを新品交換
[機関]
エンジンはフェラーリが開発に携わった750cc4気筒らしく高回転まで伸びやかに回り、4本出しマフラーから官能的な音色を奏でます。
バッテリー、オルタネーター交換済みなので問題なく始動し、アイドリングも安定しています。
タイヤはフロント:120/65/17、リヤ:180/55/17 フロントリヤ共に2013年です。
前後共に十分な溝がありますが、2013年製ですので熱い走りを希望する方には交換をお勧めします。
[外観]
ボディカラーは伝統的な赤/銀のフェアリング、光沢があり、全体にとてもキレイです。
転倒によるものではありませんが、右ミラー、タンク右側に2mm程のタッチペン痕があります。
ヘッドライトレンズは曇りは見られません。専用カバーをかけ屋内保管の為、フェアリングやスクリーンなどに色褪せやヒビ割れ曇り等は見られません。
[総評]
後世に引き継ぐべき芸術品と言える2輪版フェラーリのスーパーバイク。
オルガンテールマフラーや星型ホイールが人の目を引く美しいデザイン、取材中も道行く車が減速して見ていくほどの存在感があります。
低走行、極上の車両ですので 愛でるもよし、乗り倒すもよし、の最高の一台です。
電子制御の介入のないソリッドな乗り味なのにメンテフリーのインジェクション、今や貴重な存在でしょう。
20年前の設計にも関わらず古さを感じさせないタンブリーニのデザインは、この先長く所有しても見劣りすることはなさそうです。
ガレージ保管
雨天時走行なし
車検は令和3年5月までございます。
現在のオーナーさんになってからの点検記録簿もあり、きちんとメンテナンスされています。
オーナーさんは、車庫事情から断腸の思いで手放すことにしたそうです。
保管の際にも美しい、専用の車体カバーと片持ちサス用のスタンドが付属します。
車輌は札幌市にあります。
個人の為消費税はかかりません。