『ヴィンテージバイクをたしなむ』

　〜伝説の名車を普段乗りする贅沢！機関抜群の貴重な初期型マッハ�V500SS〜

□前書き
　
　〜今回の取材車両【名車カワサキ　マッハ�V500SS】についてのご説明の前に〜

　エンスーさんや愛好家の皆さんにとって、旧車バイクやクラッシクカーの楽しみ方は「飾る」「製作する」など、百人百様だと思います。

　大切に保管して眺めたり、長い歳月と予算をかけてレストアしたり、いずれにしても情熱を持って愛車との時間を愉しんでいらっしゃることでしょう。

　さて今回ご紹介させて頂きますカワサキが誇る幻の名車【マッハ�V】は、、、

　「普段乗りしたい」＋「飾っておきたい」＋「オリジナル重視」

　以上のご要望を高い次元で満たす一台であると考えられます。

■取材車両は　
「普段乗り」… 現オーナー様は軽快な街乗りをご堪能

「飾っておきたい」… 往時の風合いをとどめたルックス

「オリジナル重視」…貴重な初期型フレームとエンジン　マッチングナンバー車

　 機関は大丈夫？というご心配に関しては、 知る人ぞ知る「マッハ・マイスター」によるメンテナンス済みです。

　そして今回のご紹介に際して当方は、オーナー様のご厚意により、15分程度試乗させて頂くという貴重な経験に恵まれました！
　伝説の名車に触れられるなど夢にも思っていませんでした。
　そして、そのフィーリングとは…

　「キック一発！」
　振動、金属音、白煙など、五感を刺激する心地よさは筆舌に尽くし難く、甲高いサウンドには魅せられてしまいます！！
　パワーバンドまで回さなくても普段乗りの要求には十分に応えてくれるマシンと感じます。

　まるで50年前にタイムスリップしたかのような不思議な感覚を味わえ、この年式でここまでの加速感には脱帽です。大変貴重な経験をさせて頂きました。

□現車について
　平成14年：アメリカ本土より輸入　以降　ガレージ保管
　平成19年：登録
　平成20年：専門工場に預け入れ
　令和３年：継続車検取得

☆特記事項
　マッチングナンバー車両　純正キー1本　スペアキー2本
　※某メーター専門店にてフルＯＨ、併せてマイルメーターからキロメーター（赤ベタ）にレストア（約8万円）
　オリジナルタンク（リペイント）・オリジナルマフラー・オリジナルＣＤＩユニット、オリジナルエアクリーナー他、各所オリジナル部品

□整備記録（マイスター整備士による施工）
　
　■エンジン廻り
　　クランクリビルト・芯出し一式・ボーリング・ホーニング・面取り
　　キャブレタOH・オイルポンプOH・点火システム修理・発電廻り修理
　■ミッション廻り
　　クラッチ調整修理・ベアリング交換・面研・洗浄
　　ケース組立一式
　■保安部品（日本仕様へ戻し）
　　ライトケース調整ステー製作・ヘッドライトブースタ取付・ウインカシステム
　■交換部品
　　クランク支持・大端ベアリング・クランクシール・クラッチ・ガスケット
　■塗装
　　エンジンカバー
　■その他
　　キックアームボス修理・サイドスタンド補修調整・細かなゴム類と消耗品類

　　　 〜1970年式「カワサキ マッハ�V500SS」について〜

　1969年9月、カワサキは【世界最高性能】を目指して開発した「マッハ�V500SS」を発表。
独特な「2ストローク並列3気筒エンジン」を搭載し、右側に2本、 左側に1本のマフラーを持つ斬新なスタイリングが衝撃的でした。

「大排気量かつ高性能で、長距離クルージングもこなせるスーパーモデル」という、アメリカ市場の要求に応じて開発された経緯を持ち、その点ではホンダの名車「CB750FOUR」との共通点が多くあります。

カワサキが得意とする2ストローク技術をいかし、リッター120馬力を達成するため「2サイクル3気筒500�t」「ＣＤＩ点火方式」が採用されました。

独特なエグリタンクはアメリカデザイン事務所のアイデア、ホワイトカラーは輸出モデルのみの設定であり、取材車両はアメリカ仕様であることがうかがえます。

ライバル車「CB750FOUR」とは排気量が大きく違い、マッハIII500SSの最高出力は「CB750FOUR」よりも7馬力少ない60馬力。しかしながら乾燥重量では、40kg以上も軽量な174kgと、ナナハンキラーとして、圧倒的な加速力を誇っていたのです。

〜発売当時、高性能を求める国内外のライダーたちから支持されました〜

車両の所在地は東京都心。
価格は消費税を含めた総額表示となります。