[現車について]
今回ご紹介します車両は、HONDA DREAM CL77 です。
エンジン 空冷4サイクルSOHC2気筒(TYPE 1)
変速機 リターン式・4段変速
始動方式 キックスターター式
タイヤサイズ F:3.00-19 R:3.50-19
CL72のエンジン排気量を拡大したスクランブラーモデル。
CB77と同様の位置づけ。輸出用だが、少数が日本でも販売された。
海外ではCL300とも呼ばれた。
現車はCL77(305cc)ですが、 軽二輪登録(自賠責 令和10年4月1日)ですので、車検無し、自賠責のみでOKです。
前オーナーからは、アメリカ帰りの1966年式車両をフルレストアしたのを2010年に走行距離500km程度で購入したとの事でした。
現オーナーさんは、2017年に走行距離7568kmで購入し、この時点で前後輪のタイヤ交換、ハブ分解・清掃・整備、ブレーキシュー交換(社外品/VB−118 べスラVesrah)、キャブ分解・清掃・調整、リアキャリア(社外品)装着しております。
バッテリーは引き渡し時に新品に交換します。
CL72は1960年11月に登場し、本格ロードスポーツとして一世風靡したCB72の派生モデルとして1962年に発売されました。
当時急激に拡大を見せていた北米市場では、オンロードスポーツだけでなく、レジャーやスポーツの道具として道なき道を走れるマシンを求めていた為、スクランブラーマシンとしての資質を満たしたCL72は好評を博すことになりました。
CB72よりもホイールサイズアップとオフロード用アップハンドルで大柄な車格を持ち、小振りな燃料タンクと左サイドにクロスアップされた2本の直管マフラーが奏でるCL72独特の弾く機関銃のような排気音が、最大の魅力です。
また、オフロード走行に適した低速トルク向上、ファイナルレシオ変更などを行い、フレームにはシングルクレードルを採用し、オフロード走行での強度確保とエンジンアンダーガード取付、ロードクリアランス確保のためマフラーは左サイドへクロスアップ、ステアリングダンパー装備、前後ホイールは19インチ化し強度をもたせるためにH型鉄リムを採用しています。
荒々しいサウンドと独特のスタイルが織りなす唯一無二のCL72テイストは、今の時代においても強い輝きを放ち、多くのCL72ファンを虜にしているのです!
このCL77はCL72後期型の車体にCB77のエンジンを積み、主にアメリカ輸出を目的に造られました。
[カスタム内容]
・リアキャリア(社外品)
・リアフェンダー マッドガード(流用)
・サイドグリップ(自作品)
・タンクエンブレム(自作品)
・シフトペダル
[付属品]
・シフトペダル(オリジナル)
・タンクエンブレム(オリジナル)
・キャブレターインシュレーター
・タンクキャップ(オリジナル)
・キャブレターフロート
・サービスマニュアル(コピー)
・取扱説明書(コピー)
・パーツリスト(コピー)
[機関]
元気よくキック一発でエンジン始動
空冷並列2気筒の心地よいサウンドです。
アイドリングもすぐに安定して、調子の良さが伺えます。
後の年式から装備のマフラーエンドに付くサブサイレンサーは有りません。
[外観]
重箱の隅を突いても何も出てきませんでした。
とっても綺麗です。
もちろん新車ではないですし、走らせていますので小傷などは当然あります。
60年近く経ってこのコンディションは素晴らしいです。
[総評]
ビンテージという表現が当てはまる1966年式にもかかわらずヤレ感のない車体は
大切にされてきた個体であることが一目でわかるオーラを放っています。
タンクやフェンダー、エンジンに至るまで汚れや錆は無く、キック一発で元気に始動するので、日常使いができてしまうのではないかと思ってしまいますが、そういう車種ではないですね(笑)
ですが、コンパクトな車体と調子の良さからいって飾っておくだけではなくツーリングなどオートバイ本来の楽しみ方ができそうです。
希少性もさることながら、今見ても『かっこいい』と思えるデザインは所有満足感を満たすだけではなく、時代の遺物を継承する醍醐味も味わえ現行車を購入するよりも面白いのかもしれません。
HONDAの”CB"元祖のこのシリーズ。オーナーさんはCB72系を複数台所有されていたマニアの方でこの車種に精通された方です。
そのオーナーさんが最後まで手放すことをためらっていたこの一台。
その訳は車両を見れば納得、素晴らしいコンディションです。
「なんなら、売れなくてもいいんだけど」と帰り際に呟いたオーナーさんの気持ちが全てを表しております。
この車両をお探しの方ならこれ以上の説明は不要かと思います。気が変わらないうちにお急ぎください(笑)
車輌は北海道札幌市にあります。
個人の為消費税はかかりません