【 概要 】
1980年式 BMW R100Tの紹介になります。
BMW伝統の空冷ボクサーツインを搭載したクラシックモデルですが、その「R100T」という名称はBMW本国の正式モデル名ではありません。
日本国内において、正規輸入元であったニチユBMWが輸入・登録の便宜上、モデルバリエーションを区別するために用いた呼称である可能性が高いと考えられています。
実際、車検証には「型式:R100T」と記載された個体が複数存在し、日本市場における独自の型式名称として通用していた実績があります。
搭載されるエンジンは、空冷のOHV水平対向2気筒、いわゆる「ボクサーツイン」で、「エアヘッド(Airhead)」と呼ばれる世代です。
この呼び名は公式なものではありませんが、HaynesやClymerといった整備書、さらにはIan Falloon氏の著作などでも広く用いられており、空冷BMWを指す一般的な通称として定着しています。
排気量はBMWのカタログ上「980cc」とされていますが、実際の数値は970.6cc(ボア94.0mm × ストローク70.6mm)です。
これは当時のBMWがマーケティング上の都合で端数を切り上げて表記する傾向があったためで、R90やR75などと同様の表記ルールに基づいています。
このR100Tの特徴の一つが、メーター周りに装着された小型のカウルです。現代の感覚では「ネイキッドにカウルを足した仕様」と見なされるかもしれませんが、1980年当時の日本では状況が大きく異なっていました。
当時、日本ではまだ「バイク=不良」「暴走族」といった偏見が強く残っており、特に“カウル付き”は改造車=非合法という印象を持たれることが多く、国産メーカーもカウル付きモデルをほとんど市販していませんでした。
そのため、BMWのようにメーカー純正でカウルを装備した輸入車は、きわめて特異な存在であり、バイクに対する理解が深い一部の層にしか評価されなかった時代でした。
その意味で、R100Tは現在の視点から見れば「ネイキッド+カウル」と呼んでも差し支えないような仕様ですが、当時の日本においてはむしろ“装備が付いた上級な輸入バイク”という位置づけであり、その存在は一種の文化的な象徴でもありました。
ツーリング仕様として定番のパニアケースなどは装備されていませんが、シャフトドライブ、ビングキャブ、前2ディスク・後ドラムといった堅実な構成は、BMWらしい質実剛健な設計思想を色濃く残しています。
「R100T」という名称はBMW本社のカタログに載るものではありませんが、日本市場において正規登録され、当時の社会背景と販売事情を反映したモデル名であることは確かです。
その背景を理解することで、この1台に宿るストーリーがより深く感じられるのではないでしょうか。
タンデム仕様のシート、取り外してあるサイドカバー、が付きます。
旧車かつ不動車のため、整備前提・レストアベースとしてのご検討をお願いします。
以下の整備は必須と思われます。
キャブレター:同調と清掃、ジェット類の詰まり解消等々。
イグニッション系:長年のバッテリー上がりのため交換と配線関係の確認整備が必要と思われます。
油脂類、シャフトオイル:当然全交換が必須と思われます。
ブレーキ系統:フロントは固着していますので、部品交換や念入りの整備が必要です。
燃料タンク:内部に錆びが見られますので錆取りやコーティングが必要かと思います。
この度、整理のため出品となっております。
画像、動画にてご確認いただけますので、ご興味持たれましたら是非一度実車をご覧いただければと思います。
細かなところを撮影したデータもありますので、確認されたい方はご連絡いただければ別途お送りいたします。
動画に付きましても多くアップしておりますので、本ページに掲載の動画からYou Tubeに入っていただき、”もっと見る”からリンクをクリックして確認下さい。
【外装の状態】(取材日の状態になります。)
ガレージ保管で紫外線にはさらされていないため、塗装面はツヤの状態、細かい傷など年代相応となっています。
・カラーはBlack (Schwarz)、タンクに入るピンストライプは見る限り手書きによるものと思われますので、オリジナル塗装のままと考えてよろしいかと思います。
このストライプは当時社内でも限られた熟練工にしか許されなかった職域で、ブレがあるのが手描きの証で、左右が完全一致していたらむしろ“機械っぽい”と言われたようです。
・カウルのスクリーンはまだまだクリアな状態です。
・サイズは
全長 229cm 全幅 62cm 全高 125cm 車両重量 230kg
・シートはシングルシート仕様になっています。表面の状態は良好です。
タンデムシートも別途取り置きされています。
・リアの小物スペース内部に目立った劣化は見られません。
・タンクの下端は塗装の劣化剥がれが見られます。
・リアカウルのBMW roundelに褪色が見られます。
・外観の評価には主観が含まれます。現車確認を強く推奨します。
【機関の状態】(取材日の状態になります。)
・エンジン仕様 空冷4ストロークOHV2バルブ水平対向2気筒エンジン 排気量 970.6cc
・Bing製キャブレター
・変速機はリターン式5速M/T
・エンジン始動方式はセルスターター式
バッテリー上がり、燃料無しのため動作確認はできておりません。
よって走行の確認もしておりません。
タンク内部は目視ですが、サビサビといった様子ではありませんが、全体にうっすらとさびが見られますので洗浄必須と思われます。
【下回り、足回りの状態】(取材日の状態になります。)
・サスペンションは
フロントはテレスコピックフォーク、フォークブーツは左右とも上部で破れています。
リアはツインショック式、シートにまたがって負荷をかけたところではストロークはありました。
駆動方式 シャフトドライブ、漏れは見られませんが、シャフトオイルのチェック、交換は必要と思われます。
・タイヤはフロントSHINKO TRAIL MASTER 90/90-21 M/C 54、
リアSHINKO TRAIL MASTER 130/80-17 M/C 65H、全輪とも山は十分です。
・ブレーキはフロントがダブルディスク、リアがドラムブレーキです。
フロントブレーキは固着しています。
・サイドスタンド、センタースタンドともに確実に動作します。
低重心車両のため、重量はありますが、センタースタンド立てるのはとても簡単です。
【 計器・電装系 】
・バッテリー上がり、燃料無しのため動作確認はできておりません。
・スイッチ類の動きには異常は見られませんでした。
■自動車検査証返納証明書記載事項
・[走行距離計表示値] 13,100km 平成23年1月
・平成25年1月車検切れ
・車両側の車台番号と車検証の車台番号は合致しています。
【 お問い合わせに際して 】
・車両は和歌山県にあります。
・このページの車両はバイクの個人売買の情報サイト「バイクの杜」に掲載されたものです。
バイクの杜はバイク販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物で、オーナー様の依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
・記事内容は担当者が取材時間の中で、オーナー様のコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。
・状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。
・掲載していない取材写真も揃えてありますので、ご覧になりたい箇所ありましたらお問い合わせください。
・掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。
・バイクの杜のご利用が初めての方には、詳細にご説明したものをメールにてお送りしますので、お問い合わせの際にお申し出下さい。
・個人売買の為、消費税などかかりません。