BMW製のバイクが生まれたのは1923年、R32モデルが最初のモデルとなります。 当初からフラットツイン（水平対向２気筒）エンジン、ドライブ方式はシャフトドライブでした。今回ご売却するのは1960年に発表されたR69Sに純正のサイドカーがセットされた貴重な車両となります。
69Sは1955年に発表されたR69のスペシャルバージョンです。R69の特徴は何と言ってもサスペンションです。R68まではフロントにテレスコピック、リヤにブランジャーサスの組み合わせでしたが、R69ではフロントにアールズフォークサス、リヤにスイングアームを導入し、剛性とバランスを兼ね備えた車両であり、時代の先端を行ったものでした。
Sの名を冠したモデルはエンジン排気量600cc、42ps、最高速は175km/hであり当時のBMW最上級モデルでした。

今回売却する車両は、1987年にドイツより輸入され、以前は有名なコレクターが所有していた車両です。現オーナーは購入後レストアを実施、長く所有するつもりでおりましたが、高齢のため運転しきれなく売却することと致しました。

R69S本体はレストアをしっかりと行っており、大変きれいな状態です。隅々を確認しても錆などは見当たりません。レストアに際し交換部品も純正品に拘り、入手困難な純正部品を独自ルートで入手され制作されたオリジナル性の大変高い貴重な車両です。サイドカーボディーは、当時のままかと思われますが、年式の割には程度が良く当時の雰囲気を醸し出しています。また、サイドカーはBMW製の純正サイドカー（マッチング確認済み）です。
本体、サイドカーともにメンテンナスは行き届いており、高額な費用をかけていることが伺われます。エンジンの始動は良く、アイドリングも安定しておりエンジン音も大変静かで、最高な状態に仕上がっています。エンジン音を聞くだけでもメンテナンスが行き届いている事が分かります。
現オーナー様は貴重な車両を後世に残して頂ける方への売却を希望しております。

主な交換部品、作業は以下の通り
・エンジンオーバーホール
・ミッションオーバーホール
・デフオーバーホール
・キャブレター左右新品純正品に交換
・フロントスイングアーム新品純正品に交換
・フロントショック新品純正品に交換
・リヤショック新品純正サイドカー用に交換
・ステアリングダンパー新品純正品に交換
・点火系6Vを12Vに交換（ワイヤーハーネス、オルタネータ含む）
・クラッチオーバーホール
・全ホイールリム、スポーク新品純正品に交換（スペアーホイール含む）
・サイドカーブレーキオーバーホール
・マフラー左右新品純正品に交換
・サイドカースクリーンを特別オーダー、レーシングスクリーンに交換
・サイドカー座席上トノカバーを現在オーダー制作中
その他細かな部分は書ききれません。

バイクの杜はバイク販売店では無く広告代理店です。掲載バイクは個人の所有物であり、オーナー様のご依頼により取材を行いFOR SALE として掲載しています。
記事の内容は担当者が1時間程度の取材時間の中で現車確認および、オーナー様と会話し会話内容を元に制作したものです。
見落としや主観による相違が発生する可能性があり状態を保証するものでは御座いません。
また裏づけを取り記述しているものでもありません。

車両は静岡県にあります。

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